| みんなのテニス |
|
|
|
| 作者 ほらえもん | |
| 2006/12/27 水曜日 04:46:13 JST | |
|
CPU戦に勝つと使用できるキャラクターや各キャラごとのコスプレ衣装、 新しいコート(ステージ)、審判キャラクターが手に入ります。 CPUには強さ(CPUの動きの良さ)に応じて「みんテニ段位」なるものが設定されていて、 自分よりも高い段位者に勝てば昇段することができます。 またCPUの強さは大まかにランク分けされていて、 最初はビギナーランク内のCPUプレイヤーとの対戦になり、 規定勝利数を満たせばランクアップしていき、 以降はアマチュアランク、セミプロランク、プロランク……と、 続いていく流れになっています。 正直ランクやら「みんテニ」段位の要素はCPUに勝ち進んでいけば、 自然と上がっていく一本道のものなので、 あまり意味のあるものではありません。 少々のプレイ意欲は掻き立てられますが、 結局エンディングまで進めればプレイヤー全員が同じランク・段位になってしまうので、 そこに気づいてしまうとつまらなくなってしまいます。 なのでそういうことは考えないようにしましょう(苦笑)。 CPUの強さを示す指標などはほかにいくらでも方法はあると思うので、 段位要素はゲーム進行度とは分離させたものとして組み込みれば 面白くなったのではないでしょうか。 「みんなでテニス」は名前の通り多人数でプレイするときに使用するモードで、 ダブルスを選択すれば最大4人までの協力対戦が可能です。 その際は従来型・薄型PS2本体に合ったマルチタップが必要になるので注意してください。 また、ひとりプレイでCPUとのエキシビジョンマッチが このモードでできるようになっています。 対戦プレイは上に書いたとおりお店で顔見知りの方と、 製品版では購入後すぐにGame Forum(執筆者、ほらえもんのブログ)に 以前参加していた伊藤魂クンとプレイする機会があったのですが、 やはりおもしろいですね。1プレイ1プレイに一喜一憂。 試合ごとにドラマが繰り広げられます。 ただ、ここでもやはりといいますか、対戦ゲームものの宿命ですが、 プレイヤー同士の実力が拮抗してこそのおもしろさがあります。 もちろん対戦時にはハンデ設定をつけることができ、 ハンデつきのプレイヤーはキャラクターの足(動き)を遅くすることができます。 それでも一番対戦ゲームを楽しむ方法論としては 実力が拮抗しているもの同士の対戦ということになりますので、 良いパートナー兼ライバルを見つけることが このゲームを100%楽しむ方法になります。 先に少し述べましたが、対戦時にはハンデ設定以外に 色物ルール設定なるものがつけられます。 「イレギュラーバウンド」をONにするとボールが緑の球になり、 バウンドするとラグビーボールのように思いがけない方向に飛ぶようになります。 「スローモーション」をONにすると 試合中はつねにスローモーションがかかった状態になり、 速いサーブやスマッシュ、裏をかいたドロップ(ネット際ギリギリに 落とすショット)ボールなどにも瞬時に対応できるようになるため、 ラリーが続きやすくなります。これらは対人戦で使用したことはないため、 CPU戦においての個人的な感想を述べるにとどまりますが、 「イレギュラーバウンド」はしっかりと回り込んだと思っても 自分から離れるバウンドをしたりするので空振りで相手にポイントを献上してしまうので、 CPU戦でわざわざ設定するものでもありません。 「スローモーション」は操作に不慣れで瞬時に反応できないプレイヤーが練習、 または楽しむのには良い設定だと思いました。 この設定が対人戦時にはどう生きてくるのかどなたか試した方はいらっしゃいませんかね? さて次の「トレーニングモード」は、これもその名の通り練習モードになります。 練習方法は「総合練習」、「サーブ練習」、「ボレー練習」、「スマッシュ練習」の4項目で どれも一風ミニゲームのようなものになっています。 「総合練習」は画面左上に表示されるボタンどおりのショットで打ち返し、 相手のコート上に出現したパネルにボールを当てるというもの。 実はこの「総合練習」がなかなかのクセモノでして、 次々とボールが相手コートから打ち込まれ、 まったく左上のボタン表示を見る暇がありません。 ボールを逸らしたり、指示されたボタンと違うショットで返してしまうと 制限時間が余計に減らされてしまうので、 練習する暇がありません……というのも言いすぎですが、 ライトユーザーを意識した本作品にして唯一の配慮不足を この「トレーニングモード」に感じてしまいました。 これならば先に述べた「みんなのテニス」モードで 「スローモーション設定」をONにし、最も弱いCOM対戦をしたほうが よっぽど総合練習になると思います。 「サーブ練習」は相手コートのパネルに向かって持ち球を打ち込んでいく練習です。 各キャラごとに強いサーブを打てるタイミングが違うのでそれを掴むのに練習したり、 パネルを無視して相手のタイミングを外したり、 コース際を狙ったり練習するのに良いと思います。 「ボレー練習」はネット際に立ち、相手コートから飛んでくるボールを ボレーショット(ノーバウンドでの返球)をして、 相手コートに表示されたパネルを狙います。 ボレーショットは試合でうまく決められれば大きな武器になるので この練習で技術を磨いたいところなのですが、 これが実際の試合において有効な練習になっているかはちょっと疑問です。 理由は後述します。 「スマッシュ練習」も相手コートから打ち上げられるロブに対して 黄色く表示されるスマッシュポイント(チャレンジモードの特別ルールにおいては 表示されない場合あり)に素早く移動してパネルを狙い打ちしていきます。 先に「総合練習」においての難点を述べてしまいましたが、 全トレーニングモードに共通して感じたことは練習が 実践の試合で有効な練習になっているかどうかは怪しいということ。 特にそれは「ボレー練習」で強く感じたことなのですが、 ただ単にトレーニングマシンがボールを一方的に飛ばしてきて、 パネルを狙って獲得した得点に応じてS~Eのランク付けされ、 ランクが高ければ上手なんじゃない? というところで終わっているというのが あまりにも質素というか投げすぎです。 ただ単にコースの打ち分けをが出来るようになるだけでは 実践においてその技術が生きるとはいい難いでしょう。 自分が打ったボレーに対してそれが対戦相手に有効打となっているのか否か という部分までフォローされて初めて練習になるのではないでしょうか。 これでは練習(ミニゲーム)のための練習にしかならないように思いました。 さらに本作ではタイミングよくショットボタンを押すことで 力強い・際どいコースを狙えるショットが打てるタイミング制を採用していますが、 プレイ中はショットするたびにキャラの頭上に吹き出しが表示され、 最も良いタイミング「ジャストインパクト」時には2連符の音符マークが、 「ジャストインパクト」に近い前後のタイミングは音符マークが、 タイミングが早ければうさぎマーク、遅ければかめマークが表示されますけれども、 このシステムにクローズアップしたトレーニングがあってもいいように感じました。 プレイヤーが使用できるキャラは全部で14キャラおり、 「ジャストインパクト」時のタイミングがゆるいキャラから 厳しいキャラまでさまざまなので「トレーニングモード」においてだけでも 吹きだし以外のフォローがあってもいいように思いました。 例えば「ジャストインパクト」のタイミングを示したメーターを表示させて、 ボールが飛んでくるにつれてメーターが上がっていき、 タイミングを取らせるようにするとか。 もしくは具体的に「ジャストインパクト」にコンマ何秒遅かったとか 早かったとか下部あたりに毎回表示されるだけでも 十分なフォローになったと思います。 「データ」は「チャレンジモード」で集めたキャラクターや 各キャラごとのコスプレ(コスチューム)にあわせた解説、 審判やコートの紹介を閲覧できる「アイテム」、 「チャレンジモード」でのシングルス戦のみの自分の試合回数、ランク、段位とともに 生涯成績(サービスゲームキープ率やジャストインパクト率、サーブ最高速度、 ネットプレイ率など)が確認できる「ステータス」、 そして任意でセーブとロードができます。 生涯成績などのステータスは項目が多くある分だけ プレイヤーにとっては思い入れ深いものになるので、 もう少し細かいステータスを表示してくれると良かったかなと思います。 1画面分のステータスしかないとやっぱり寂しいですね。 各種割り合い(パーセンテージで表示)とともに、 回数を表示するだけでも随分違います。 またテニス初心者には見慣れないような割り合い、 ネットプレイ率やフォアハンドショット率などが並んでいるので、 これらが高いから・低いからどうなの? という疑問も浮かんできます。 こういうところこそランク表示などしてユーザーが一般的指標から 自分がどういったプレイに偏っているのかとか読み取れたり、 具体的にネットプレイ率が高かったら攻撃的プレイヤーなどと 称号がついたらよかったのにと思います。 「アイテム」の方は特に何も……。 そもそも「チャレンジモード」のアイテム収集要素が少なすぎなので、 そこの厚みを増やして欲しかったですね。 「オプション」ではゲーム中のさまざまな設定を変えることができます。 ここでの注目点は「ショートリプレイ再生」の項目。 試合中に得点を得てゲームが途切れた際に そのプレイが自動でリプレイされることがあるのですが、 この頻度を“多め”“少なめ”“OFF”で切り替えることが出来ます。 長く遊んでいるとリプレイ時間が鬱陶しく感じることもあります。 そこで“OFF”にするとゲームが途切れてもすぐにサーブ画面に変わるので テンポの良いゲームプレイが実現します。 ここまでモード解説をしてきましたが、自らテニスをプレイするモードは 「チャレンジモード」「みんなでテニス」「トレーニングモード」の3つしかありません。 さらにひとりで遊ぶ場合は「チャレンジモード」を進めていくしかないのですが、 収集要素も少なく、CPU戦もあまり歯ごたえなくサクサクと進めてしまうため ボリューム不足を感じてしまうことは否めません。 『みんなのゴルフ』シリーズでボリュームに厚みを持たせる ノウハウはあるわけですから、これだけ薄っぺらいものになっていると 次回作以降の出し惜しみとしか感じられませんね。 良い言い方をするならば、今作ではテニスゲーム初心者に 純粋にテニスの面白さに触れてもらって下地を作ったというところでしょうか。 でもやっぱり出し惜しみですね。ゴルフは4までいって、 ポータブルも出してPS3で5作ってるところまで行ってるんですし。 さてここからは操作性の話になります。 『みんなのテニス』では方向キー(または左スティック)+○・×・△の3ボタンで 操作することになっています。△ボタンにはふわりと山なりに打ち返すロブが、 ○ボタンには比較的球足が速く、バウンドが高いトップスピンと 方向キーを相手側に押しつつ打つことでさらに力強いフラットが、 ×ボタンには相手が打ち返すときに左右に変化が付きにくい 防御的なショットであるスライスと方向キーを自分側に押しつつ打つことで ネット際に落ちるドロップが振り分けられています。 さらにノーバウンドのボールを○ボタン打ち返すと力強いショットを 角度をつけて打てるボレーが、山なりのボールが来た場合には 落下地点に入り打つことで強力なスマッシュを打つことが出来ます。 この操作性に関してプレイ前は3ボタンを使わせてしまうと メインターゲット層にしているライトユーザーが なかなか取っ付きにくいのではないか、 ましてやアクション性を求められるテニスでは 「みんゴル」で獲得したような幅広い層の支持を得ることは 難しいんじゃないかと思っていました。 が、しかし実際にやってみるとそうではないんですね。 軽く遊ぶ程度では方向キー+○ボタンだけで十分にやっていけるように ゲーム設計がされています。その裏返しとしてCPUの歯ごたえのなさ、 ボリューム不足というのがあります。 しかしライトユーザーを真正面で受け止めようとしている本作にとっては これが正解なのでしょう。もちろんゲーム後半は猿のひとつ覚えのように ○ボタンだけでは行き詰まりますけれども、 方向キー+○ボタンから始めてもそこから徐々に覚えていけばいいわけです。 また説明書を読まなくとも、試合前のロード画面中に 操作のヒントのようなものが表示されるのでそこからひとつひとつ 自然と覚えていける作りになっており良設計です。 タイミングよくショットボタンを押すことで力強い・際どいコースを 狙えるショットが打てるタイミング制を採用している点も なるべくアクション性を薄めようとした結果なんじゃないでしょうか。 マリオテニスシリーズではパワーショットを打つ場合は 打ち返してくるボールの軌道を先に予測して移動し、 ボタン先押しで力を溜めて打つというシステム(命名するなら 先押しチャージ制?)を採用しています。 これを採用してしまうとアクション性が高まってしまいますので、 タイミング制を採用したのは正解でしょう。 そんなわけで『みんなのテニス』を細かくレビューしていたらこんな長文になってしまいました。 まぁたまにはこんなのもいいだろうということでそろそろまとめです。 何度か出てきたボリューム不足の問題も極力ライトユーザーに合わせて 全体的に軽い、ライトな感じに仕上げるためのもの。 普段ゲームを好んでやるようなユーザーには一切媚びない作りになっています。 ネット上で語られるボリューム不足の声をあげるような人 は濃いゲーマー層の人たちがほとんどでしょう。 八方美人を目指さないという思い切りの良さは評価したいと思います。 しかしながら「トレーニングモード」の作りこみの甘さはマイナスです。 完成度が遥か先をいく格闘対戦ゲームのトレーニングモードを見て 勉強しなおしてきて下さい。ミニゲームをやらせたいのならばそれは別モードに。 もっともミニゲームとしても本作の「トレーニングモード」の練習内容は甘すぎですが。 次回作を見据えた作りが見え隠れするのは、 ゲーマーの悪い性かもしれませが、 そう思わせないようにユーザーに次回作を期待させる作りにするのも 開発サイドの手腕の見せ所かもしれないと思いました。難しい注文ですけれども。 テニスのおもしろさは十分伝わる作品です。 タイトルどおり、ともだち、家族「みんな」で楽しみたい作品です。 ほらえもん/Game Forum |
|
| 最終更新日 ( 2006/12/27 水曜日 07:35:00 JST ) |
| < 前へ | 次へ > |
|---|






