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ウィッシュルーム 天使の記憶 PDF プリント メール
作者 凡人バン   
2007/01/30 火曜日 21:29:19 JST

NDS「ウィッシュルーム 天使の記憶」の紹介
アナザーコードのCINGが贈る本格ミステリー第2弾
ホテル・ダスクで起こる奇妙な一夜 "願いが叶う部屋"とは・・・

物語の舞台は1979年のロサンゼルス郊外にある「ホテル・ダスク」という名の寂れたホテル。
"願いが叶う部屋"があるという噂のあるホテルで起こる奇妙な一夜のお話しです。
主人公は元刑事で現セールスマンのカイル・ハイド、3年前に失踪した元同僚を捜しているという設定です。
その他の登場人物も皆"ある秘密"を抱えています。
まったく繋がりのない人物達が、秘密を暴いていくことで実は繋がって行きある真実が見えてくる・・・という感じのストーリーになっています。
殺人事件が起きたり、トリックを暴き犯人を見つけ出すといった内容ではないので気をつけてください。



今作は古き良き時代のアメリカを舞台にしたハードボイルドテイストのある設定ですが、グラフィックのおかげで違和感無く表現出来ていると思います。
特にキャラクターの絵柄がスケッチ画のような今までにない手法で描かれています。
新しい手法ですが絵は滑らかに動きますし、感情が上手く出ている表情になっています。
このグラフィックのキャラクターのおかげで、このゲームの世界は成り立っていると思いました。

演出面も良く出来ていてDSの特徴を上手く活用していました。
今作はDS本体を縦に持って遊ぶので、小説を読んでいるようにして遊べます。
なので今作では画面を上下で見るのではなく、左右で見るようになります。
この左右での2つの画面の使い方がとても上手く、別けた2枚絵が大きな画面の1枚絵に見えたり、人物との会話がちゃんと対面して話している様に出来ています。
2つの画面で2人の心情を同時に見せているので人間味が出ています。
こういった手法のおかげで味のある物語になっています。


続いてゲームシステムですが今作はチャプター制で進んでいきます。
ゲームの流れはまずホテル内の探索や人物との会話などで、アイテムや情報を得ていきます。
それらの探索で得た情報などを使い、ホテルにいる人物達から秘密を聞き出していきます。
上手く聞き出して問題解決するとチャプターが終わります。

操作はタッチペンだけで遊べます。(両利き手にも対応しています)
タッチスクリーンの画面で移動や探索などの全ての操作をします。
作品の見所でもある仕掛けはDSの特徴をフルに使った仕掛けが多く登場します。
初めてプレイする方なんかは仕掛けの解き方に驚くと思います。
前作アナザーコードをプレイ済みの方は驚かないかもしれませんが、仕掛けの質は良いです。
ちょうどいい物から頭をフル回転しないと解らない物まで幅広いです。

今作は仕掛けだけでなく、人物との会話も重要になっています。
会話中の気になる箇所に突っ込みを入れ詳しく追求したり、相手に疑問をぶつけ追求したりします。
各チャプターの最後に待っている追求では選択肢を間違えるとゲームオーバーにもなってしまいます。
単純に項目を選んでいくのではなく、相手の心理を読んだり考えたりして追求していきます。

今作ではゲーム中に得られる情報が攻略するうえで重要になっています。
そのため情報を随時メモしていけるシステムが入っています。
主人公の持っている手帳にタッチペンで書き込めるようになっています。
気になる情報などをメモしてゲームを進めていくプレイスタイルが、実際に調査しているというリアリティを出しています。
今までのアドベンチャーゲームには無いシステムですね。

ゲームのボリュームはちょうどいいぐらいです。 前作と比べればボリュームアップしています。
ストーリーの長さは2週目をやろうと思えるぐらいの長さです。
仕掛けの解き方にも2パターンあったり、2週目の追加要素もあるので長く遊べると思います。
熱中してしまうと早く終わってしまうかもしれませんが。


概ね良い出来なんですがいくつか気になる点もありました。
1つは次の行動にたいしての情報が無い場面がいくつかあり、どこに行けばいいか解らなることがありました。
もう少し誘導があったり、会話履歴を手軽に見れるようにしたりすれば迷わず進められると思います。
あと動作手順でちょっと無駄な部分が多かったと思います。
頻繁にやらなければいけない動作に関しては、もう少し省略すればもっと遊びやすかったと思います。


アナザーコードで骨格が出来たとすれば、ウィッシュルームでは骨格を基に肉を付けたという感じです。
前作でシステムや仕掛けの基本の形は既に出来ていたと思います。
そこから進化させていく訳ですが、今作はその進化が上手くいった作品だと思います。
なので前作よりもさらに面白くなったとはっきり言える作品です。
DSはアドベンチャーゲームとの相性が非常に良いので、今後もどんどん出してほしいです。

アドベンチャーというジャンルが好きな方ならば十分楽しめると思います。
アナザーコードをプレイして物足りなかったという人にも是非遊んでみてほしいです。
どちらかというと作風が大人向きの作品になっています。
小説を読むような感じでプレイして楽しんでください。

とても楽しくミステリーを楽しめたので今回の点数は8.5点です。



凡人バン/語る凡人
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最終更新日 ( 2007/02/04 日曜日 08:49:06 JST )
 
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