| ジルオール インフィニット |
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| 2007/11/23 金曜日 21:39:36 JST | |
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ジャンル:
ロールプレイング
プレイヤーレビュー
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ゲームブック世代に, 2007/11/23 金曜日 21:39:37 JST レビュアー: 竜胆 - レビュアーの全てのレビューを見る - トップ 10 レビュアー *少々古さを感じさせるグラフィック* リメイク前のPS版をプレイしたかそうでないかで評価が正反対になるのかもしれませんが、未プレイの当方が最初に受けた印象は「なんだかPS1のようなグラフィック、モーションだな」というものでした。正直もう少し今風なアレンジがされていると思っていたので、その先入観とのズレが大きかったというのもあると思います。オリジナル版の雰囲気を壊さないようにしているからかもしれませんが、もう少し洗練されたものであったら新規プレイヤーも入っていきやすいのではないかと。展開も地味にジワジワと盛り上がっていくタイプのようなので、見栄えだけでもきらびやかさがほしいと思えてしまうのです。下手にギラギラされると邪魔になるので、まぁ欲を言えばということになりますが。 *チュートリアルで最低限の知識を得られる* ゲームのシステムに関する最低限の知識は、最初にチュートリアルを選択することでストーリーを進めながら得られるような作りになっています。チュートリアルでは登場人物との会話から、ゲームのシステムに関する解説を聞くことが可能です。ただせっかくチュートリアルを用意するのであれば、ソウルやスキルに関してどこを操作すればどうなるのか、あるいは戦闘システムはどのようになっているのか、実際に画面で表示させながら教えてくれてもよかったかなと思えます。教えてもらえるのはあくまで用語などの知識に関してのみなので、それを実際ゲームでどう利用していくのかはチュートリアル後にプレイヤーが試行錯誤して覚えていかなければなりません。開始1時間前後でチュートリアルなイベントは終了し、そこからはこのゲームのウリである自由な冒険が可能になります。 *セリフは説明的なものが多い* 世界観や歴史がしっかりと設定されている作品だけに、それを理解させるための村人の解説的会話が多めです。現在起きているイベントに関するものよりも、必然的に世界や人物、歴史に関する独白的なセリフの割合が多くなってしまうので、主人公と村人が相互にコミュニケーションをとるというよりも、村人から主人公に一方的に情報が流れるという図式になりがちです。会話から帰納法的に世界の全体像を把握していくという楽しみはあるのですが、逆に村人が実際にその場で生活しているという感覚は薄いものになっているように感じます。各地の街や村を自由に移動できるわりに、各街ごとの独自の文化というか雰囲気が希薄な感じがする(つまりどこに行ってもそんなに代わり映えがしないように感じる)ことの原因、これは街のグラフィックが絵画的・均一的なものであるからという点以外に、上記の解説的会話が多いこともあるのではないかと思われます。 *動きや読み込み時間、主人公の独白などの統一感に欠ける* 画面切り替え時に2~10秒前後の読み込み時間が発生するのですが、これが例えば同じ街の中の移動であっても長かったり短かったり一定しないため、プレイしていてテンポが悪く感じてしまいます。イベントなどで主人公が自動的に移動する場合にも、先に場面だけが切り替わってしまい「あれ?主人公はどこ?」と戸惑ってしまうことがあります(結局数秒後に画面端から現れたりするのですが)。 また主人公はセリフを発しない、所謂ドラクエ型なのですが、独白に限っては喋るので違和感を感じてしまいます。どちらかに統一したほうが感情移入しやすいのではないでしょうか。 *いかにもRPG、な会話が多い* おじいさんキャラに話しかけると「○○なんじゃ。」とか、妙にRPG臭の強いセリフが多いように感じます。せっかくフリーシナリオという個性の強い作品なわけですから、セリフにも気を配って差別化を図ってくれたらなお魅力が増したのではないかなと思えるのです。女キャラの「くすくすっ」という笑い方も、いやこちらは好みの問題もあるでしょうけれど、セリフに挿入されてしまうと奇妙だなぁという印象を受けてしまいます。 *まとめ* 画面から受ける印象はかなり地味に感じます。戦闘もモーションが派手なわけでもなく、色合いもPS1やSSでよく使われたような枯れ草色系カラーが多様されていますので、新鮮味に欠けてしまいます。戦闘やアイテムまわりのシステムも、思っていた以上によくあるタイプのきわめてオーソドックスなRPGといった印象です。 ただそうであるにも関わらず、自分が行動を選択していくことによる他登場人物との関係の構築、発生する歴史的な出来事へ介入するかしないかで変化するストーリーなどに多様性を強く感じることができ、「もしかして最初からプレイしなおしたら、全く違った物語が出来上がるのではないだろうか?」というまさに自らが選択したことで眼前に広がる世界に変化が現れるという点に大きな魅力を持つ作品であると思えます。十数年前にハマったゲームブックを読みふけっているときのワクワク感、それと類似するものをこのゲームから受けたのは、無数に枝分かれしていくような感覚が強いシステムが採られているのが原因なのでしょう。全体像はどうなっているのか?という疑問がつい湧いてしまいますが、それまでの過程をじっくり味わう時間こそが楽しいのでしょうね。 今回のリメイクでもメインとなったのは、イベントやエンディングなど広がりに関する要素がほとんどのようですから、地味な部分を一点豪華主義的に強化する方向性は、魅力をさらに増すために正しい選択だと思われます(ついでにロード時間なんかにも気を配ってくれれば、なおよかったよなぁとも思えますが)。
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