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ツキヨニサラバ PDF プリント メール
作者 竜胆   
2006/11/25 土曜日 16:59:20 JST
ツキヨニサラバ タイトーから発売された、ガンアクションゲーム『ツキヨニサラバ』。2時間ほどプレイしましたので、ファーストインプレッションをアップしたいと思います。ゲーム自体は思っていた通りの感触を有していたのですが、その思っていた通りだったところが問題でして。 ゲームはアドベンチャーパートとアクションパートに分かれ、これを交互にプレイすることでストーリーが進んでいきます。アドベンチャーパートでは、行き 先を選ぶとその場所で自動的に会話が始まり、会話が終わると行き先選択マップに戻るような作りになっています。各場所では登場人物のグラフィックが表示さ れるのですが、背景のタッチや音楽がジャジーなこともあって、少々『神宮寺~』チックな雰囲気がします。が、こちらはハードボイルドさはほとんどありませ ん。止め絵で動きはありません。

各場所での会話は、本当に自動的に始まり、自動的に終わるものです(改ページのためにボタンを押すだけ)。選択肢を選んだりといったことは全くないよう です。また、その時点で行く必要のある場所が1箇所しかないので、それ以外の場所に移動しても意味がありません。例えばA地点に行かなければならないのに B地点に行ったとすると、「○○がAで探してたぜ」といった単純な会話しか表示されないため、かなり薄っぺらい印象を受けてしまいます。せっかく場所移動 が出来るようなシステムをとっているのに、このフォローのなさはどうでしょう。何のために移動できるようにしたのか、ってことです。このへんをもう少し作 りこむくらいなら、たいして時間はかからないのになぁと首をかしげるばかり。

移動しつつストーリーが進むと、アクションパートに切り替わります。これがまたどうでしょう。主人公は時の流れを遅くする能力を持っていて、この能力が ストーリー的にも重要な役割を果たしているようなのですが…正直有効活用できるようなシステムが構築できないまま発売されてしまったかなという印象が(い まのところ)強いです。まず難易度はノーマルで始めたのですが、敵が全方向から撃ってくるわりにそれを避けるためのマップ構造になっていないことが多く、 時を遅めないとやってられません。この能力は一定時間利用すると、次に利用できるようになるまで一定時間使えなくなるものです。よって本来なら敵の攻撃が 厳しいときに発動して、避けながら銃弾の嵐を敵に一方的に喰らわすという快感を味わうものだと思うのです。ところが前述したように(ステージにもよります が)、全方向から敵が一度に攻撃してくるために、最初っから時を遅めて攻撃せざるをえません。で、一度時を遅めてしまうと、あとは見えている敵を撃ってい くだけの単純作業になってしまいます。当方がアクション下手なために、こういった単純作業に陥ってしまっているのでしょうか。

まだ一方通行的に進んでゆくステージであれば、角を曲がる前に銃弾をリロードして…とか、あの敵を倒すために横のドラムカンを撃って…などと多少は攻撃 を組み立てつつプレイもできるのですが、それでも戦いの組み立て方を考慮する楽しみを味わえるようなステージ構成には、あまりなっていないかなぁと思えて しまいます。『デビルメイクライ3』という、そういう意図が明確に出ていて、かつ慣れれば自分のプレイに酔えるような作りになっているゲームの後だったの で、なおさらそう思ってしまうというのはあるかもしれませんが。

それから各パート切り替え時に入るロードなのですが、これが結構長めです。計ったところでは25秒から30秒ほどかかってます。シャーシャーと一生懸命に読み込んでいる本体を見て、PS1でプレイしていたころを思い出してしまいました。

カメラアングルに関しては、ロックオン機能を使っているときはステージによって辛い状況のときがあります。建物の2階3階から攻撃してくる敵を狙うとき は視線が上に向いてしまうのですが、そのときに地上に火が広がっていたりすると、その見えない火によってダメージを受けてしまいます。上を向いているとき にも、画面下部分を赤くするなど火の存在が分かるように配慮してくれたらよかったかもしれません。

難易度もかなり難しく感じてしまいます。ノーマルは正直第2章までが限界でした。その後イージー→ベリーイージーと下げていって、ようやくどうにかプレ イできるようになったかなという感じです。慣れたらもう少しマトモに動かすことが可能なのでしょうか。そういえばこのゲーム、各ステージのクリア条件がよ くわからないときがあります。しかも条件を満たすと唐突にステージクリア画面に移行するので、主人公のセリフじゃありませんが「ナンなんだ、いったい。」 と呟きたくなってしまいます。

またストーリーに関しても、グイグイと引き込まれるような魅力は(今のところ)感じられません。主人公が置かれている状況がいまいちよく分からず、よく 分からない登場人物たちが勝手に何かやっているという雰囲気を受けてしまいます。説明書を読めば主人公の生い立ちなどは書いてありますが、ストーリー性の 強い作品のようですから、ゲーム内でもう少し挿入してもよかったかなと思えます。

**まとめ**
全体的に中途半端な印象を受けてしまいました。各素材はそれほど悪くないものもあるのですが、それがトータルとして組みあがったときに、意図していたも のと違った形になってしまったのかなぁと。音楽などは単体では良さそうなものもあるのですが、どうもゲーム自体とマッチしていないような気がします(ここ は個人差の大きいところでしょうけれど)。黒いロングコートを靡かせながら、スローモーションになった敵の銃弾を華麗に避ける。そういうマトリックスの主 人公のような気持ちにさせたいのであれば、もっと爽快感が必要なのではないでしょうか。主人公の動きも少々モッサリ気味で、時を遅くする能力がなかったら 凡人以下なのではとか突っ込みたくもなってしまいます。

『ツキヨニサラバ』公式サイト

竜胆 / GameNews Watcher
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