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アーマード・コア フォーミュラ フロント PDF プリント メール
作者 竜胆   
2006/11/25 土曜日 17:04:13 JST
アーマード・コア フォーミュラフロント  今までアクションだったシリーズを、シミュレーションに変更した番外編的な作品である『ARMORED CORE FORMULA FRONT』(PS2版)。既に発売済みのPSP版とほぼ同内容で、データのリンクなども可能です。現在プレイ時間3時間ほどでのインプレッションになり ます。
・AI搭載による自動戦闘
"フォーミュラ"フロントとあるように、あくまで規格、競技であって実戦ではない設定になっています。AI搭載のロボットをチューニングしてリーグを勝ち進み、上位リーグでの優勝を目指します。
今回のロボット(アーマード・コア。以下AC)はパイロット非搭載型なので、試合が開始されてしまうとプレイヤーは何も手を出せなくなります。よってそれ以前のAIチューニング、ACカスタマイズがゲームのメインとなってきます。

・音声・画像によるガイド付き
まずメインメニューですが、「メール」「ニュース」「ランキング」「レコード」「チーム」「ガレージ」「リーグマッチ」「システム」と分かれています。 メニューはデザイン性の多少強いものですが、点滅やマークによって選択箇所、重要箇所が分かるようになっているので、それほど戸惑うものではありませんで した。
このうち「メール」(実際にはD.A.Cと表記)には、大会運営者が発行するレギュレーションガイドなどが届きます。これがゲームのガイドにもなってい て、各種設定項目などを段階を追って、画像と音声付で解説してくれます。1項目ずつ簡単に紹介してくれるので、最初はこれを読んでいくことで全体像が把握 できるような作りになっています。また最初から多くのガイドが表示されているのではなく、1試合勝ち進むごとに2~3通のメールが届くようになっているの も好印象です。ゲーム開始時に膨大なガイドを読まなければいけないなら、少々苦痛ですから。また字幕付きなのもありがたいところなのですが、たまに音声よ り遅れて表示されるのが気になりました。逆に字幕が速いくらいのほうが、読むほうとしてはスムーズだと思います。些細な点ですが。

・ゲームのメインはカスタマイズ
メニューの「ガレージ」を選択すると、このゲームのメインであるACカスタマイズが行えます。カスタマイズできる項目は非常に多岐にわたります。頭部・ 胸部・脚部などにどのパーツを利用するか、それらのパーツをチューニングするのか、あるいはオプションには何を搭載するか、それらを制御するAIの特性は どう設定するかなど実戦に影響する部分だけでも多数ありますが、これに加えて機体色やエンブレムのデザインなど、見た目に関する部分も結構いじれます。各 パーツの見栄えなどは個人的な好みが強く出る部分かと思いますが、デフォルトのパーツはそれほど野暮ったいデザインになっていないのではと思えます。
また選んだ胸部・脚部パーツによって総積載重量が決まりますので、これを超えてしまうほど色々とくっつけてしまうと、運動性能などが低下してしまいます。バランスよく組み上げることが必要だということですね。

・試合は観戦するだけ
機体をカスタマイズしたら、いよいよ「リーグマッチ」を選んで試合開始です。あとは自分のACが思い通りの動きをしているかチェックしながら、もちろん 勝つことを願いつつも観戦するだけになります。画面上にはその時々の状況が多数の数値・図で表示されますが、はっきり言って最初は何がなんだかさっぱり分 かりません。どちらにしても見ているだけしかできませんので、それでも問題ないかなと思います。敵機性能に全く合わない機体を組み上げている場合は、本当 に瞬殺されてしまうのが面白いところです。試合残り時間など、ごく最低限の実況は入ります。

・データをどう活かすのか
戦闘終了後には、例えば戦闘時間や移動距離、ブースト使用時間や平均対峙距離など細かなデータが表示されます。負けた場合はこれらを参考にしながら、自 機を再度カスタマイズしなおすことになります。が、慣れないうちはこの数値を見て修正しろといわれても無理だと思います(当方実際そうです)。そこでかど うかは分かりませんが、救済措置が入っています。試合後に「ニュース」を選択することで、前回試合の内容を解説してもらうことが可能です。序盤は敵の性格 もわざと極端に設定されているので、例えば「この敵は接近戦には弱いんじゃないかな」とニュースで解説されていれば接近戦型にカスタマイズ、「ミサイル 撃ってくるけど、デコイ(おとり)を発射するオプションを搭載したら手も足もでないのでは?」と出ていれば、もちろんデコイ搭載にカスタマイズしていくこ とで、次第にどう対処したらよいのかをプレイヤーが理解して、カスタマイズ方法を学習できるような作りになっています。

・読み込み時間
各項目を選択した際に、若干(数秒)待たされることがあります。また試合開始前には多少長め(十数秒)のロード時間がありますが、組み上げた機体に対し て色々と考えをめぐらせているうちにロード完了になるので、待たされる時間のわりにはゲームの流れ的にさほど問題がないように思えます。試合終了後のロー ド時間は数秒なので、反省を基にしたカスタマイズにもすぐ移れます。

・対戦やデータ交換なども可能
他プレイヤーチームとの対戦も可能です。身近にこのゲームをプレイしている人がいるなら、また違った面白さを味わえそうですね。またPSP版 『ACFF』とのデータ同期も可能なようです。PSP版とPS2版、ソフトを2つも持っている人はさらに限られそうなので、このモードを活用できる人は相 当に少なそうですが(当方ももちろんPSP版未所持)。
エクストラモードという、いわば「100人斬り」モードもありますので、相当にカスタマイズの腕が上がってきたら挑戦してみると面白いのかもしれません。当方なんとか5機斬りまでは行けました…低レベルですな。

**まとめ**
何度か言及しましたが、メインがカスタマイズになってくるために、この(地味な)部分に面白さを見出せないと、すぐ投げてしまう可能性もありそうです。 「ガレージ」で少しカスタマイズするだけで、実際の試合での動きに目に見える変化が出ますので、弄ったけど全然変わらなくて詰まらないということはないと 思います。問題は、自分が意図したように動いてもらうにはどう変えるのか、ということですが…これはなかなかに難しそうですね。

ボロ負けしたことが逆にやる気に繋がるかどうか、あるいは数値やパーツの大海に投げ出されても困惑しないか、このへんが楽しめるかどうかの分岐点になる ように思います。後者はゲーム内でも色々とフォローされているので、地図無しで漕ぎ出すほどの決意が必要とされるわけではありませんが。(雑誌などではシ リーズ未経験者は辛いなどと書かれているものもありましたが、このフォローとそもそものジャンル変更によって、未経験者のほうがすんなり遊べるのではない かとも思えます)。ゲームの作り自体はシンプルなれど、作りこみの甘い部分もほとんど目に付きませんし、ハマる人は相当にハマれそうかなと。プラレス三四 郎世代には、何かしらくるものがあるかもしれません。このシリーズはよく言えば媚びない作り、悪く言えばエンターテイナー精神の不足が特徴的かと思います が、どうせ番外編的なものを作るのであれば、たまにはもう少し後者を意識した作りにしてもよかったかなとも思えます。(このタイトルではなく)アクション 主体の今までのシリーズは、どんどん突き詰めて行くうちに狭いところに入り込んでしまったかなという印象も受けますので。

竜胆 / GameNews Watcher
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