| イース ナピシュテムの匣 |
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| 作者 竜胆 | |
| 2006/11/25 土曜日 17:05:31 JST | |
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*今回は渦に飲まれ、カナン諸島へ* ストーリーは、とある経緯で船から落ちたアドルが、大渦で外界から閉ざされたカナン諸島へ流れ着き、その地で新たな冒険に旅立つというもの。これはオー プニングムービーで語られる内容ですが、アドルって結構おっさん顔なんですね。PS2版ムービーは言葉に合わせて口が動くくらいの作りこみはしてあります が、どうもPC版をプレイした方には相当に不評のようです。当方『イース』シリーズは本当に久しぶりなので、ちょっと芋っぽいグラフィックも拒絶反応なく すんなり鑑賞できました。(公式サイトにおいて、オリジナル版オープニングを出すためのチートコードが公開されています。全然別モノですなコリャ) *グラフィックは3Dなれど* グラフィックは3Dで描かれ、マップも各所に高低差のあるものになっています。とはいえ3Dで描かれているというだけで、画面から受ける感覚的にも操作 感的にも、2D的印象です。3Dだからといってグリグリと画面を回せるわけでもありませんし、描かれ方が3Dになったことで、今までできなかった表現手段 を使えるようになった、くらいの意味合いでしょうか。街なども3D的に描かれているのですが、だからといってジャンプして低地に飛び降りるといった動作は 許されていないことが多く、結局2D同様階段に回らなければいけなかったりします。 *とてもオーソドックスなアクションRPG* まずは「あぁ、こういうゲームって懐かしいな」というノスタルジックな感想を抱きます。他の新しい試みを行っているゲームの合間にプレイすると、ちょうどよい息抜きになりそうです。「 いまさら子供向けアニメは観れないよ」と思いつつも、実際観はじめるとそれなりに楽しいという状況と似てますかね。1年半前に出たPC版の移植だから、と いうのではなくて、これはおそらくPC版をリアルタイムでプレイした方も感じたことなのではないでしょうか。音楽もそれっぽいもので、最近のゲームミュー ジックにしては旋律の覚え易い楽曲が多いように思えます。 *半キャラずらしはなくなった* アクション面ですが、基本は○ボタンによる剣攻撃と、×ボタンによるジャンプの組み合わせになっており、半キャラずらし攻撃ではなくなっています(どう もIやIIの印象が強いもので)。通常攻撃でも連打することで3連攻撃が可能で、効果音も相俟ってそこそこ気持ちよく敵を倒すことができます。またジャン プと組み合わせることで、上方突きやジャンプ斬りなども繰り出せます。ジャンプして眼下の敵を斬る感覚は、『ドラゴンバスター』を思い出すものでした。全 体的に操作する必要のあるボタンが(最近のゲームにしては)少なく、どれがどのボタンに対応しているのかを覚える必要が久しぶりにないタイトルでした。ち なみにスタート時点で、難易度選択も可能になっています。 *ダッシュ斬りは難しい* 基本動作が簡単に繰出せるぶん、このダッシュ斬りの出しにくさが気になります。方向キーを一瞬入れたあとにすぐ離してニュートラルにし、直後に攻撃ボタ ンというものなのですが…ダッシュさせるのに方向キーから手を離すというのが、直感的に動かし辛いのです。このゲームはレベルを上げることで難易度が下が るので、アクションが苦手な方でも先へ進めなくなる心配はないと思います。とはいえせっかく用意されたダッシュ斬りと、その直後にジャンプボタンを押すこ とで出せる(はずの)ダッシュジャンプも活用しやすければ、なお戦いに幅が出たかなと思えます。 *冒険する世界は狭い* これは『イース』シリーズの個性と言えるものですが、今回も探索するのは「世界」ではなく「島」であり、また街も2箇所しかありません。広大なフィール ドを冒険するタイプのゲームを想像して買ったなら失望しまくりですが、そういった大作系ゲームだと結局最後までプレイしないという方には向いているのでは ないでしょうか(つまり当方のような)。島で街が2つしかないからといって、閉塞感のあるマップ構成にはなっていないと思います。また狭い故に村人の会話 なども進行状況によって変化するものが多く、細かな配慮もできるのだと思います(しかしこの点については不満もあり。詳しくは*まとめ*参照) *ストーリーも切羽詰ってない* スタート時において「世界に危機迫る!」といった大事が起こっているわけではありませんので、この牧歌的雰囲気(というほど平和でもないのですが)の展 開がプレイをグイグイ引っ張るとは言えません。なにしろ一番の大事は、主人公アドルが生死の境を彷徨っていることだという個人的なものですし。また「○○ が呼んでいた」「○○に行ってみろ」的なお使いイベント臭も、序盤は多少強いものになっているように思えます。 *3種類の剣の使い分けと強化* 入手できる剣は3種類あり、それぞれを鍛えてゆくことでその武器の個性を活かした攻撃や魔法が使えるようになります。主人公がレベルアップしたときもそ うですが、この武器を鍛えるという行為によっても、実際に敵を攻撃した際に数値として実感できる違いが出るところは、鍛えてみようかなという気を起こさせ ます。 *読み込み時間* マップ切り替わり時に数秒読み込み時間がありますが、長くもなく短くもなく、この作品もロード時間が問題になることはほとんどないと思います。 *まとめ* あまり気負わずに、構えずにゲームをプレイしたい場合には向いているように思います。長いイベントがあるわけでもないので、プレイもきりの良いところで セーブすることができますし。手軽にサクサクと動かせるので、操作的にもストレスは溜まりません。ただ『イース』は狭い世界を冒険するタイプのゲームです から、もう少し厚みを出したらよかったかなと思える部分も目につくのは確かです。例えばそれは剣の強化に材料によって多様性を持たせるとか、あるいは街が 2つしかないからこそもっとそこでのイベントや会話を増やし、人々が生活しているんだという印象を強めるとか…。次回作があるのなら世界やシステムを濃密 にすることで結局ゴテゴテのRPGになるのではなくて、どんどん進めたい人には足枷をつけずに(これが『イース』シリーズの長所ですから)、かつ凝りたい 人には色々な要素で応える包容力がもう少し欲しいところかなと思います。 とはいっても、たまには油物は控えてサラダであっさりと行きたいときもありますから、これはこれでいいのかもしれませんが。 『イース ナピシュテムの匣』公式サイト 竜胆 / GameNews Watcher |
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