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千年家族 PDF プリント メール
作者 竜胆   
2006/11/25 土曜日 17:08:26 JST
千年家族 新入りの神様となって、下界の家族を見守りながら次の世代へと導く『観察ゲー』。家系を絶やさぬように配慮しながら、伝説の1000年家族を目指す。現在実質プレイ時間6時間ほどでのインプレッションです。 *最初に家族構成を設定可能*
新入りの神様となって、ある家族を見守るところから始まります。エライ神様の命令通りの家族を見守ってもいいし、あるいは自分から提案して特定の家族を 見守ることも可能です。後者の場合はプレイヤー自身が家族構成や名前などを決定できるので、自分の家族の発展を見てみたり、あるいは恋人との未来図を覗い てみることも可能です。

*設定できる項目*
家族を自分で設定する場合は、家族構成から各人の名前、職業、見た目、性格、血液型や生年月日まで決めることができるので、前述したように自分の家族を 擬似的に作ることもできますし、あるいは初期設定を変更することでその後にどんな変化があるのか、色々シチュエーションを変えて楽しむこともできます。

*ゲームのメインは「見てるだけ」*
いざゲームが始まると、各家族はそれぞれ独自に勝手に生活を始めます。基本的にはこれを見守るのが仕事となり、直接介入できる場面はほとんど出てきませ ん。時間は通常モードで実際の6秒がゲーム内で1時間ほど、早送りモードで実際の1秒がゲーム内で2時間ほど進みます。また電源を切った場合にはそれ以上 に早く時が進み、実際の時間で50分経過するとゲーム内では1年が過ぎてしまいます。おおよそ1日経過すると、ゲーム内では赤ちゃんが30代目前まで育っ てしまいます。

*電源を入れたときにはダイジェスト版で報告あり*
電源を入れると数十年が経っていた、ということも毎日起こりうるわけですが、電源投入時にはおおよそどんなことが起こったのか、助手のキュピットがダイ ジェストで報告してくれます。ゲームに割く時間がなかなか取れない人だと、この報告画面がメインとなる遊び方になってしまう方もいるかもしれません。

*報告作成には時間が多少かかる*
一日電源を切っていた後などは、キュピットの報告もその年月だけ作成まで時間がかかります。数十年分を作成するのに数分必要だったりしますので、学校や 会社から帰って即プレイというよりは、電源を入れたあとに何かしつつ報告作成を待つといった感じになります。かかる時間という点では、セーブにも多少時間 がかかります(こちらは長いといっても1分以上はかかりませんが)。

*矢を射ることで間接的に介入*
プレイヤーが出来ることは限られていますが、一番頻繁に行うことになるのが「矢を射る」行為です。矢を射ることによって、各家族に間接的に影響を及ぼす ことが可能です。矢には色々と種類がありますが、例えば悩んでいる人に「おちつけの矢」を射ることで、気分が晴れて悩みが解消することがあります。「解消 します」ではなく「解消することがある」なのは、その家族の性格などによっては、逆効果を及ぼすこともあるからです。また結果はある程度ランダム性がある ので、おおよそこういった状況にはこういった矢がいいらしいということは分かっても、常時それで正解に導けるわけでもありません。

また家族から感謝され神さまランクが上がることによって、新しい種類の矢やアイテムが利用できるようになります。アイテムには各家族のステータスを上昇させるもの(例えば魅力や知力を上昇させるもの)もあり、どの段階でどの人物に使うかが悩みどころとなります。

*イベントは多種多様だが、長い年月で重複もする*

イベント数は数千種類あるらしく、各家族の年齢や性別、職業によって違ったイベントが発生します。様々な職業やイベントがあるので「こんなことが!」と いう面白さもあるのですが、そこは限りのあるゲーム内でのこと、もちろん長期間プレイしていると重複も頻繁に起こってきます。

*しかし重複することが悪いわけでもない*

ただこの重複に関しては、それがその人物の個性を浮き出させる役割も果たすので、「同じことばかり起こって飽きる」という単純なものではありません。た とえば奥さんに「旦那に対して不満がある」あるいは「浮気しているのではと後をつける」イベントが何年にもわたって発生すると、それはそれで「あぁ、この 奥さんいまだに旦那のこと信用してないのか」と思えたり、あるいは旦那さんが奥さんに愛情を表現してご満悦なイベントが発生したとしても、「奥さんは実は 素直に喜べていないのだろうな」と色々想像させてくれるものでもあるのです。また例えば職業が医者の旦那が、延々患者に逃げ回られたり手術の手際の悪さで 怒られ続けて散々な人生を送った(ように見えた)場合でも、死んだときに自分の人生を凄く肯定的に捉えていて、充実したものであったと評価しているのを見 るとそれもまた「あぁ、人ってそれぞれだなぁ」と考えさせられたりするのです(死んだ後の人生の評価などはエライ神様が教えてくれます)。

*ランダム性と隠蔽性が絶妙*
こうしたら絶対にこうなる、という決まりごとがなく、ある程度間接的に影響を及ぼせるものの、またそれは各人物のステータスに左右されるものの、全ては どうなるか事前には分からない。この「どっちに転ぶかわからない」「どのくらい影響しているのか目に見えてはわからない」ランダム性と隠蔽性が、ゲームに 絶妙なスパイスとして作用している作品だと思います。本当にただ見ているだけなのに、想像する余地が各所に生まれて勝手にドラマが紡がれてゆき、つい止め 時を失ってしまいます。ゲーム画面はキュートな雰囲気なのに、結構ショッキングなイベントがあっさり起こったりして、たまにドキリとさせられることもあり ますし。しばらく観察することで、各家族の個性が浮き出てくるのも面白いところです。

*他の作業と並行して遊べる*
またこのゲームは他のゲームをプレイしながらでも、問題なく遊べます。他ゲームがひと段落したところで家族がどうなったかちょっと確認。勉強の合間に ちょいと矢を射て恋を成就させる。あるいは仕事の合間に財産状況が改善したかを確認する、など。別の作業が合間に入ることでゲームの面白さが損なわれない タイプのゲームですから、細切れの時間だとゲームに集中できなくてという方でも大丈夫だと思います。仕事や勉強の合間にプレイするスタイルのときは、いち いち電源を切ってしまうと報告作成に時間がとられてしまうので、電源オンのまま早送りにしておくのが楽ですかね。

*まとめ*
じっくり1年を通して見守っても、時代を進めて家系を追っても、規模は違えどどちらもそれぞれ物語が形成されてゆきます。最初は1日に数十年が経過して しまうのは早すぎるのではないかとも思ったのですが、永遠の時を生きつつ下界を見下ろす神様というのは、他人の生活を覗き見る楽しさがあるとともに(不謹 慎な。)、思いいれのある人物が早々と寿命を全うしてしまう寂しさも同時に味わうものなのだなと考えさせる演出になっているのですね。
とにかく単純なゲームなので、今週はこれを最初にインプレしようと思っていたのですが…いざ書こうと思ったら収集がつかなくなってしまいました。ながら ゲーのはずが、じっくり集中してプレイしている自分がおりました。基本は「見るゲー」なので、肌に合う合わないはあるとは思います。他人のプレイを見るだ けでもそれなりに面白かったりするのですが、出来ることは少ないくせに自分でプレイしたほうが面白さが格段に上がります。残念なのはセーブが1箇所しかで きないことですね。通信によってそれぞれのプレイヤーの見守ってきた家族(の一員)同士を結婚させることもできるので、気になったら借りるのではなく購入 するのが楽しみ方としては正しいのかもしれませんが。

『千年家族』公式サイト

竜胆 / GameNews Watcher(積極介入するほど家族が不幸に…)
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