| 天外魔境3 NAMIDA |
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| 作者 竜胆 | |
| 2006/11/25 土曜日 17:12:22 JST | |
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*オープニングなどに天外っぽさ"はある* 電源を入れてタイトル画面が表示されると、音楽もあいまってなかなか『天外~』らしさを漂わせます。スタートせず流しておくと、曲の途中で最初に戻ってしまうのは残念に思いました。1曲まるまる聴かせてくれてもいいのになぁと。 スタートして流れるオープニングムービーも"最先端"とは無縁ながら、『2』のそれを彷彿させるものになっていると思います。新しい『天外~』を見せて くれるというよりも、以前のシリーズの雰囲気を思い出させるような出だしです。最初の村で主人公が巻き込まれる騒動も、祭りの最中ということもあってやは り『2』を重ね見てしまいます。このへんで上手く自分の気持ちを乗せていく(暗示をかけていく)ことができれば、『3』もまた天外だなという気分で楽しめ るかもしれません。旅立ちの際の、母親や村長さんの言動は少々しっくりこないものがありましたが。 *まず気になるのはテンポの悪さ* 村人に話しかけた後、その村人が話し出すまでにちょっとした間があります。これがまず1つ目に気になるテンポの悪さです。『天外~』は町や村が非常に多 く、また1つ1つもそれなりの広さを持ったつくりのゲームなので、この間の開き具合によって会話する気力が少々萎え気味になってしまいます。せっかく多数 の村人を配置してもらっても、面倒だからイベントと関係なさそうな人物との会話は極力避けてしまおうという心理が働いてしまいます。もったいない。 次に気になるのが(そしてこれがもっとも気になる点なのですが)ロードの多さ、そして長さでしょう。村の家々1軒1軒入る度に「読み込み中」、その家の 2階に上がるだけで「読み込み中」、村の東から西に移動するだけで「読み込み中」、そして村から出るときはもちろん「読み込み中」。1回の読み込み時間が 5~8秒ほどかかり、またいちいち「読み込み中」と画面右下に表示されるので鬱陶しさが募ります。『天外~』シリーズはクリアまでに相当長い時間を要する だけに、この読み込み時間が嫌で途中で投げてしまうプレイヤーも出てしまうでしょうね。逆に長丁場になるということを踏まえて、ゆったりした気持ちで許容 できるプレイヤーならそれほど問題にならないかもしれませんが…そう考えられるのは、総じてPCエンジン時代にこのシリーズを経験して、シリーズへの"愛 "を持っているプレイヤーということになるでしょうか。本当に逐一「読み込み中」になるので、以前のシリーズをプレイされた方はPCエンジン時代を思い出 すこと請け合いです。 *操作方法やステータスに関しては文章での説明* 特定の村人に話しかけることで、操作方法やステータス、ゲーム進行に関するヒントなどが文章として説明される形式でのフォローになっています。ベースは 典型的なRPGなので、これでほとんど問題はないですね。いちいち自動的に動かされつつ説明されても鬱陶しさが増してしまいそうですので。 *フィールドや戦闘時の雰囲気は『2』リメイク版よりは上品* 『2』のPS2リメイク版は首を傾げるほどにベタベタ原色系なアクリル塗りたくり感の強いものでしたが、『3』は特にフィールドなどが多少靄のかかった ような、落ち着いたイメージになっていて一安心です。グラフィックは現在のゲームとして見てしまうと全体的に多少古めな印象も受けてしまうのですが、物語 の内容がそれと相容れないものではないので、進めるうちにほとんど気にならなくなってくるかと思います。 *音楽は全体的に違和感がない* 『1』や『2』に比べると一回聴いただけで覚えられるようなインパクトの強い曲は(今のところ)ありませんが、全体としてはシリーズの流れを壊さない楽 曲が多いように思えます。加藤和彦氏がその場面場面に合っていて、かつ主張しすぎて邪魔になることのない曲を作れる人だということなのでしょう。一部"東 洋っぽさ"をあまり感じない曲もありますが、全部が全部統一してしまってもごった煮的な天外の魅力が削がれるでしょうし、これはこれでいいのかもしれませ ん。曲は好みが大きく別れるので人それぞれかと思いますが、当方は結構気持ちよく聴けてます。 *色々と工夫の凝らせる戦闘は予想していた以上に楽しめる* システム的には典型的なRPGとしてリリースされるだろうなと勝手に想像していたので(前情報を極力仕入れないようにしていたので、どのようなゲームに なるのか全く知りませんでした)、戦闘に関してはそれなりに個性を見せるものだったのが意外でした。てっきり普通のコマンド選択に毛が生えた程度かと思っ てましたが、攻撃回数と技能の組み合わせによって、戦術を組み立てる楽しさのあるものになっています。 攻撃回数は武器によって決まっていて、回数が少ないけれども威力のある武器、あるいは逆に回数が多いかわりに一撃の威力に乏しい武器などがあります。通常攻撃の実際の流れは以下のように2ステップです。 ・「戦う」を選び攻撃対象を選択 ・普通に攻撃するならそのまま○ボタン 技能を使う場合は技能が割り振られた十字キーと○ボタン 技能を使うと闘気ゲージが減ります。この闘気ゲージというのは普通に攻撃していると溜まっていくもので、最大10まで溜めることが可能です。技能には様 々なものがあり、またレベルアップによって自然と覚えるものや条件によって習得するものがあるようです。これら技能を実際に利用すると、例えば以下のよう な攻撃が可能になります。 攻撃1回目:技能「ためる」で力をためる(攻撃力アップ) 攻撃2回目:技能「なぎはらい」で広範囲の敵を攻撃 「なぎはらい」は攻撃力が低いので、手数を増やしていい状況なら以下のような戦術に変えることも可能です。 攻撃1回目:技能「ためる」で力をためる 攻撃2回目:技能「構える」で攻撃範囲を広げる 攻撃3回目:技能「閃光斬り」で攻撃力1.2倍攻撃 敵は一度に数十体現れることもありますが、1回の攻撃で攻撃対象の周囲にいる敵にもダメージを与えられるため、それほど面倒には感じません。敵の攻撃も グループ単位でボコボコと叩いてくるものなので、数十体いるからといって相当な時間を浪費させられることもありません。むしろ多くの敵をバッサバッサと斬 りまくる、最近のゲームの風潮に沿ったものになっているのでしょう。斬った際の感触も、それなりに爽快感を感じられる方向に振ってあります。前述の攻撃回 数と技能の組み合わせによって、いかに少ない手数で大量の敵を撃破していくかを考える楽しさはありますね。戦闘シーンに関しては街の中などと違ってほとん どテンポの悪さを感じない、軽快なものになっています。ただ唯一敵が特殊攻撃をしてきた際のエフェクトは、少々長いかなと思えるものも存在しますが。移動 が「読み込み」の連続なだけに、戦闘くらいエフェクトを気持ち短めにしてくれたら進めやすさがアップしたかなと思えます。 *成長要素やカスタマイズ性はほどよい感じ* 技能はある程度使っていると習得することができ、習得した技能は他のプレイヤーキャラに伝授することが可能です。また術に関しては最初はその術の巻物を 装備していないと利用できないのですが、熟練度が上がることで巻物なしでも利用できたり、あるいは消費する技ポイントを低く抑えることが可能になります。 またある技能を修得したことで別の技能が使えるようになったりもするようで、こういった要素があることが、色々な技能や術を利用してみようという気持ちに させてくれます。ただ色々な技を覚えるだけでは、どうしても利用するものとしないものに2分されてしまいがちですから。 またアイテムなども素材を合成して作成することができたりと、ゲームに幅を持たせつつ煩雑にならない程度に程よい試行錯誤的要素が入っていて、そこはいい感じにまとまっているように(現時点では)思えます。 *イベントシーンなどのCGは人形劇的* イベントなどでは3DCGによって各キャラが演技しますが、こちらも美麗で最先端というよりも懐かしさのある人形劇的なものになっています。パッケージ で確認できますので、これに関しては実際プレイしてから裏切られることはないと思いますが。あまり動きなどはギクシャクしていないので、そういった面での 古さはありません。慣れてくると壱与ちゃんなども結構かわいく見えてきたぞ、と当方は思っております。 *まとめ* 何度か別記事などでも触れましたが、PCエンジン版『2』からそのまま期待を背負い込んで『3』の世界に入ってしまうと厳しいものがあると思います。あ の頃最先端かつユニークな存在だった『天外~』は、残念ながらそこにはありませんので。PS2リメイク版の『2』の続編と考えて、あまり過度な期待は抱か ずにプレイするならそれなりに楽しめそうな感じです。もちろん前述の「読み込み中」を許容できる広い心で、ということになりますが。 ただ、何度も「読み込み中」が鬱陶しいと連呼してはいるのですが、だからといってイライラさせられて頭にくるほどってわけでもないのです。物語はお使い 的要素もあり、流れもギクシャクしたところも見受けられるのですが、だからといってこちらも投げ出したくなるわけでもありません。当方が極力期待しないよ うにしていたからというのもあるでしょうけれど、思った以上に遊べるものとして出来上がったからという理由もまた大きいのだと思います。大作故に丁寧に 作ったんだなという安心感は感じさせてくれるものになっていますし。 さてここまでなんだかんだと言ってきましたが、これは正統な『天外魔境』シリーズの続編なわけでして、クリアまでに70時間80時間とか当たり前にかか るものなわけです。たかだか5~6時間プレイした程度では、まだまだ見えない部分が多々あるかと思います。なにしろ未だに(途中で暫定的に参加する仲間は 別にして)、基本は主人公1人で旅しているくらいなのですから。ストーリーに関しては桝田氏が抜けたことで、あのダークな雰囲気はなくなっているのだろう なという予測の元でプレイしていますが、これも進めてみなければなんとも言えません。 「買って失敗だった~」というNAMIDAを流すのではないかとビクビクしての購入でしたが、とりあえず「意外に遊べるじゃん?」とこぼれるのは安堵の笑みだった、というオチで締めくくらせていただきます…多分。 天外魔境3公式サイト 竜胆 / GameNews Watcher |
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