| DEMENTO |
|
|
|
| 作者 竜胆 | |
| 2006/11/25 土曜日 17:13:23 JST | |
|
*ゲームの流れ:追跡者から逃れながら、古城の仕掛けを解いてゆく* 自動車事故に遭い、直後から気を失っていた主人公フィオナは古城の地下室の檻の中で目覚めます。ゲームの目的はこの古城からの脱出なので、途中でパート ナーになるヒューイ(ホワイトシェパード)と力を合わせつつ、広い古城の各部屋を調べて脱出口を探してゆくことになります。通常は○ボタンで物を調べたり 動かしたりして仕掛けを解き、行動範囲を広げながら進んでゆきます。それと並行して、古城の住人たちがそれぞれの理由でフィオナを殺そうと追撃してくるの で、逃げるか隠れるかして回避しなければなりません。 *ボタンはそれなりに使うが、操作に戸惑うほどではない* L1R1ボタン以外にR3ボタンにも機能が割り振られているため、ボタンの数はそれなりに使うことになります。前述のように敵の攻撃を受けた際は逃げる ことが基本なので、それでも今のところ戸惑うことはほとんどありません。操作方法はストーリーの進みにあわせて順次画面上で(文字で)案内が出ますし、忘 れてしまった場合もサブ画面でヘルプを参照することができます。移動は同じカプコン製の『バイオハザード』(『3』まで)あるいは『鬼武者』形式ではな く、上を押せば画面上方向に移動する"非ラジコン"方式です。 ヒューイへの指示だけが瞬時に出せるようになるまで多少時間がかかりましたが、操作は全てR3ボタンに割り振られているので、「犬=右スティック」という図式が出来てしまえば以後は問題ありませんでした。 *登場キャラは少数なれど個性的* 古城という閉じられた空間が舞台のため、登場人物は数えるほどしか出てきません。しかしそれぞれが個性的に描かれており、表情などもその人物の感情を推 測しようという気にさせてくれるくらいには現れていると思います。特に主人公フィオナのかわいさは上手く表現されていて、この女優の別作品があるならそれ も観てみたいなと思わされてしまいます。少々胸が大きすぎかつ揺れすぎな気もしますが。オープニングムービーやデモムービーの顔の作りとゲーム内の顔の作 りとが異なっていて、実際プレイヤーが操作するようになってからのほうが魅力ある表情をしていますから、店頭デモで確認する場合は要注意です。同様にパッ ケージの顔もイマイチかも(逆じゃなくてよかった)。いやこのへんは好みの問題もあるところですけどね。 *仕掛けは多数あるが、基本はカプコン的なもの* 古城には各所に仕掛けがあり、これを解除したり作動させたりすることで新しい部屋や建物に進めるようになっています。仕掛けは非現実的といいますか、 ちょっと普通の物理では起こりえないタイプのものです。具体的には、例えばある置物にある物を入れることで炎が一瞬で凍りつき、その氷柱を階段代わりに移 動できたりします。同じカプコン製ゲームでは『バイオハザード』シリーズにも同様の仕掛けがありますし、『デビルメイクライ』もそんな感じでしたから、" カプコン的仕掛け"と言っていいのかもしれません。『MYST』的と言ったほうが分かり易いでしょうか。 仕掛けの解除に失敗するとトラップが作動することがありますが、即死でゲームオーバーになるものがいくつか存在します。こちらは雰囲気的に『Dの食卓』 を思い出してしまいましたが、死んでしまうとセーブポイントに戻されるため、こまめに記録していないと面倒な事態に陥ります(『バイオハザード4』からこ のゲームに移る場合は、特にそう感じてしまいそう)。 仕掛け自体はパズル的なものが多いのですが、中にはパートナーであるヒューイとの共同作業でなければ解除できないものも存在しており、ゲームのテンポが ワンパターン化するのを防いでくれています。とはいえ古城は広く、ある仕掛けを解除したもののその仕掛けはまだ行ったことのない場所の何かを動かすもの だったりすることもあるので、解除直後に何が起こったのかすぐに分かりづらい場合もあります。仕掛けには大抵いくつかのヒントが隠されていますが、中には ヒントから行動を推測しづらいものもあるので、プレイヤー各々が自力では解き辛い仕掛けにどこかで行き当たってしまう可能性もありそうです。 *追撃者とその回避に関しては面倒に感じることも* いったい何故フィオナは古城に監禁されたのか、また古城では何が行われようとしているのか。ストーリーの先は気になるのですが、古城の仕掛けを解くこと 自体からは当たり前ですが物語は語られません。それゆえ仕掛けを解いた後は先に進み、住人や書物などから情報を仕入れたいという気持ちが募るのですが、移 動するごとに追撃者が出現して追いかけられ、そのたびに逃げ惑ってかなり道を戻ることもしばしばなために面倒に感じてしまうことも。追撃者から逃れる術 が、ある程度パターン化してしまうのも原因かもしれません。追撃者によっては置いてある物などを利用してその追跡を遅らせることも可能ですが、そういった 主人公側からのトラップ設置・利用要素がもっと多ければ、より楽しめそうな感じがします。「もしここで襲われたら、あれを利用して時間を稼ぎつつ、こうい う経路で逃げよう」という楽しみの提供ですね。これが充実することで、同様の逃げゲーである『クロックタワー』シリーズとの差別化もより図れたのではない かと。各種アイテムの利用やヒューイとの連携がうまくいけば、このゲーム内でもそれなりに実現できる問題なので、贅沢といえば贅沢な要望ですが。 *読み込みは基本的にゲーム開始時だけ* 広大な古城とその周囲の庭を探索することになるのですが、データ読み込みは基本的にゲーム開始時に10秒ほどあるだけで、開始後はどれだけ移動しても読 み込み待ちになることがまずありません。シームレスに部屋から部屋へ移動できるので、探索も逃避もスムーズに行えます。また途中発生するイベントのムー ビーも、これまた全く途切れることなくゲームにカットインしてきます。イベントムービーは途中でポーズをかけることもできるので、突然の来客や電話などで 話が分からなくなることもありませんし、ポーズしたまま×ボタンを押すことでスキップも可能になっています。 カメラワークも主人公が見やすい位置に移動してくれるので、誰も映っていない画面が表示されるといったことはほとんど起こりません。 *犬は心強いものの、頭良すぎじゃない?* ゲーム序盤でパートナーとなるヒューイですが、彼の存在がこのゲームの良い個性付けになっていますね。前述したように共同作業で解除する仕掛けも複数用 意されていますし、状況によってはヒューイが自発的に追撃者を撃退してくれることもあります。またわけも分からず古城に閉じ込められた主人公にとって(そ してそれを操作するプレイヤーにとって)は、唯一の仲間であり共に探索を続けるヒューイは心強い存在に感じられます。 間違った動作をしたときなどには叱って躾ける必要もあるのですが、まずは利口で役に立ってくれることがほとんどです。イベントによってはヒューイのあま りの頭の良さに、「それはないだろ?」と突っ込みたくなるものもありますが…逆にいつの間にかどこかへ行ってしまっていて困ることもしばしば。その気まぐ れが動物らしいとも言えますか。 *まとめ* 古城の雰囲気や演出、人物の描写などはなかなかに力が入っている作品ですね。ゲーム全体として、良い塩梅にまとめあげたなという印象です。ホラーといっ ても突如出現するクリーチャーに驚かされたりグロテスクな物体に驚愕したりといったものではなく、静かに何かが壊れてゆく怖さでしょうか。どちらかといえ ば個人的には"怖い"というよりも"綺麗"なイメージを受けます。そこには狂人の発する"綺麗"さも含まれていますが。『バイオハザード』とは建物の雰囲 気や効果音、アイテムなどが似ています。カプコンブランドのイメージを出すために、意図的に共通性を持たせたのかもしれません。アクション要素は強くない ので、操作が苦手な人でもそれなりに進めると思います。フィオナの体力設定なども、アクションが苦手な人でも詰まってしまうことのない、多少余裕を持たせ たものになっているようです(難易度ノーマルの場合)。それよりも広い建物の構造を覚えるまで、目的地は分かっていてもそれがどこにあったのか分からない 状態に悩まされる可能性のほうが高いかもしれません。レスポンスも悪くなく、むしろ読み込み時間などゲームを阻害する要因は少なめなので、物語は堪能でき そうです(追撃は入りますが。もう少し追撃とイベントの比率が後者よりであれば、なおよかったかなと思えます)。 マルチエンディングや隠しコスチュームなど、クリア後に楽しめる要素もいくつか用意されているようです。5時間プレイした時点では話の中盤までたどり着いていないようですから、ADV色の強いアクションではあってもボリューム的に問題はなさそうです。 『DEMENTO』公式サイト 竜胆 / GameNews Watcher |
| < 前へ | 次へ > |
|---|





