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ロマンシングサガ ミンストレルソング PDF プリント メール
作者 竜胆   
2006/11/25 土曜日 17:14:48 JST
ロマンシング サガ -Minstrel Song- SFC版『ロマンシング・サガ』のリメイク版。フリーシナリオという、やることや行く場所を自分で選択できるシステムを搭載した"非一本道型"なRPG。現在プレイ時間5時間ほどでのインプレッションになります。
*ロマサガだな、これはロマサガだ*
『サガ』シリーズといえば、毎回"システム面が充実したゲーム"、"自分のレベルが上がると出現する敵レベルも上がるゲーム"、"戦闘がシビアというか 無茶なことがあるゲーム"というイメージが強いのですが、今回もまさしくその通りです。むしろ各要素が強まってますので、そのへんに魅力を感じる方ならむ しゃぶりつけそうな感じです。まずは上記3点に関して、もう少し具体的に触れてみたいと思います。特にサガシリーズ未経験者の方の、購入判断材料になりそ うな部分を中心に。

*とにかく選択する要素、干渉できる要素がてんこ盛り*

ゲーム自体がフリーシナリオシステムを採っていて、まず主人公を選択する時点から境遇の全く異なる8人から選べるわけですが、物語が始まっても各プレイ ヤーがそれぞれの判断で冒険を進めてゆけます。この部分だけでも「こういう選択をしたらどうなるのか」「あの地方に行ったら何があるのか」という楽しさを 味わえるのですが、まぁこれはSFC版でも同様でしたので、既にプレイされた方には当たり前かと思います。今回はそれを取り巻く細かい部分にも、相当なん だかんだと選択すべき要素・弄れる要素が付加されています。
スキルの習得、スキルの組み合わせによるクラスの選択、術の習得、マップ上で有利に冒険を進めるためのマップアビリティの取得・装備、一緒に旅する仲間 の選択、戦闘中のフォーメーション選択、そして武器の強化や薬の合成、術の合成、売り買いによる商店の育成までできてしまいます。弄れる要素が多いという ことは、それだけ画面上に表示される情報や数値も多くなるわけで、またこれらの要素がスタート開始時点から「さぁどうぞ」と用意されているので、ゴチャゴ チャしたゲームを受け付けない方は最初の時点でうんざりしてしまうかもしれません。『ロマサガ』シリーズ経験者でも、全体的な構造を把握するのは多少時間 を要しそうですから、初めての方はなおさらかと思います。

*敵と戦うだけでは状況を打破できない*
『ロマサガ』シリーズは、主人公パーティのレベルが上がると出現する敵のレベルも上がる仕組みになっていることが多いのですが、本作もこれを採用してい るため余計に全体像を把握するのが難しくなっているかと思います。戦いながら必要だと思われる術やスキルを習得し、そこからじわじわと用意されたシステム を理解してゆく方法では、理解する前に敵が強くなりすぎ行き詰ってしまう可能性があるからです。今何が必要なのか、そしてそれをするためにはどうするのが 最短距離なのかを大局的に考えての行動が要求されます。と言っても最初からそれが出来るわけがありませんので、最初のプレイは色々と試しつつになります が。
要は"レベルを上げていればなんとかなる"という救済措置が設けられていないRPGということですね。レベルを上げることだけでは打破できない状況を、 いかに用意されたシステムを駆使して切り抜けるか。そのあたりの試行錯誤が楽しめるかが、ゲーム全体を楽しめるかのカギになると思います。

*行きさき自由なので、序盤で強い敵との対面もありうる*
ゲーム開始時こそ行き先が決められていることがありますが、基本的にはどこに行って何をするかはプレイヤーに任されています。そのため序盤から強敵の出 現するダンジョンにも行けますし、あるいは強敵から狙われるイベントに巻き込まれる可能性もあります。セーブをいくつかに分けてこまめに記録しておけば途 中からやり直すことも可能ですが、フリーシナリオというのは進め方次第では、強敵に囲まれてどうにもならなくなってしまう可能性も孕んでいます。最悪の場 合、そのキャラをとりあえず放棄して、別キャラ(あるいは同一キャラ)で最初からやり直す必要も出るかもしれません。こういった"自由度ゆえの行き詰まり"が発生する可能性を許容できるかどうかも、『ロマサガ』を楽しめるかどうかに大きく関わってくると思います。

話が抽象的になってしまったので、以下『~ミンストレルソング』をプレイして気がついた点をまとめてみようかと。

*音楽は懐かしくもいい感じ*
BGMはロマサガシリーズの流れを汲むものだなぁという雰囲気濃厚なので、シリーズのファンでも違和感なく聴けそうな気がします。SFC版からのアレンジは懐かしいものもあり、またかなり変更が加えられて別物になっているものもあります。

*個別マップ移動時は3Dかつカメラの動きは自動*
3Dマップでプレイヤーによる視点変更が不可、かつカメラは一定方向からではないため、マップによっては方向が分かりづらくなりがちです。特に画面上部 に進んで行って、画面切り替え(読み込み)後に移動方向が下に変わっている場合など、同一方角に進むのにもかかわらず全く逆にスティックを押すことにな り、少々困惑することがあります。一応画面下にコンパスが表示されるので、おおよそどの方向に進んでいるかは把握しておいたほうがいいようです。また個別 マップの広さのわりに、自キャラの移動速度が若干遅めに感じます。建物や街などからは△ボタン1発で全体マップにショートカットできますが、気持ち速めの ほうがよりベターかなと思えます。

*会話できるキャラはフルボイス*
街の中でうろうろしている一般市民には、話しかけられないことがほとんどです(すり抜けてしまう)。逆に話しかけられるキャラであれば、全ての人物にボ イスがついているようです。非イベント時は×ボタンで早送りさせならが会話できるのですが、イベント時はこれができないようです。統一して早送り可能のほ うがプレイしやすいと思うので、ここは残念です。主人公キャラにもボイスが付いているので、SFC版と同一キャラをプレイしても「こんなヤツだったの?」 と驚けます。想いいれのあるキャラのあるプレイヤーだと、想像とのギャップでショックを受ける人もいるかもしれませんね。

*読み込み時間はそこそこ*
全体マップと街を行き来するとき、あるいは街の中の建物やダンジョンに入るときなどに、2秒から7秒ほどの読み込み時間が発生します(画面真っ暗)。 HDDを利用することでこの時間は約半分に抑えられるようですから、「とにかく切り替えはスムーズに」という方はHDD利用がいいでしょうね。なくても支 障が出るほどではないと思いますが。

*操作やステータス説明は様々な方法で用意されている*

常時利用する操作方法は、画面下部に表示されています。また人物から教えてもらうというかたちで、各ステータスやシステムに関する説明を表示させること が可能です。戦闘時に初めて使う項目や初めて発生する要素などは、その時点で画面上に説明文が表示されます。これらを読むことで把握していけるのですが、 文章を読むことで項目の意味などを覚えるのが面倒なプレイヤーには、少しきつめの文章量かなと感じます。

*まとめ*
やれることが多いので、情報も多めで何から手をつけていいのやら戸惑いがち。その情報量と戸惑いをやる気に転換できるなら楽しめると思います。SFCそ のままの移植ではなく、かなり異なるシステムを搭載しつつも、雰囲気はどこかしらオリジナル版のものを漂わせ、ゲーム性はサガ以外のなにものでもない、そ んな感じです。
このタイトルも全体像を把握するまで時間がかかるタイプのゲームですが、SFC版は何度もプレイしたとはいえ今回まだ5時間ほどしか進めていません。上記インプレッションにもおかしな点があるかもしれませんが、そこはご容赦ということで。

『Romancing SaGa -Minstrel Song-』公式サイト

竜胆 / GameNews Watcher
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