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マーセナリーズ(MERCENARIES) PDF プリント メール
作者 竜胆   
2006/11/25 土曜日 17:15:52 JST
マーセナリーズ 北朝鮮を舞台に、核武装による軍事国家を築こうとする独裁者の拘束を最終目的としたミリタリーアクション。任務遂行手段が幅広く、またピョンヤン周辺も広大なフィールドが用意されている。プレイ時間5時間ほどでのインプレッションです。
*傭兵として戦場を駆け回る*
主人公は傭兵派遣会社に所属する、腕利きの傭兵として北朝鮮に潜入します。現地では国連軍、中国軍、韓国軍、ロシアンマフィアが独自の作戦を展開してお り、序盤は各陣営から出されるミッションを達成してゆくことでストーリーが進行します(この過程でおおよその地理や人物、各陣営の基地の場所などが把握で きるようになっています)。

*プレイヤーキャラは3人から選択可能*
ゲーム開始時に、バランス型のジャコブズ、ステルス型のムイ、スタミナ型のニルソンという、能力の異なる3人の傭兵からプレイヤーキャラを選択可能で す。各キャラクターそれぞれに声優が割り振られており、音声は英語、字幕が日本語になります。字幕は画面下ではなく中央にウィンドウ形式で表示されるの で、アクション中に見逃す心配はありません。

*ボタンは多数使用するが、操作は把握しやすいもの*

左スティックで移動、右スティックで照準や視点の移動、セレクトでPDA(情報端末)の呼び出し、スタートでメニュー呼び出し、△が車の乗り降りなどの アクション、□が格闘、○がジャンプになっており、R1ボタンで装備武器の使用、R2でその切り替え、L1ボタンでグレネード系武器の使用、L2でその切 り替えが可能です。ほぼ全てのボタンを利用するので戸惑いそうなのですが、主に使うボタンが限られており、また武器が全てLR系に割り振られているので実 際プレイする際にはそれほどでもありません。街の中に配備されている武器や移動手段なども含めて、初めて使う場合などは逐一画面上にガイドも出ますので、 どう動かすのか分からないという場面もほとんどありません。
洋ゲー故に"OK"が×ボタンなので、それだけは洋ゲー慣れしていないプレイヤーは違和感を感じてしまうかもしれませんが。

*視点は固定なので、TPSと相俟って"酔い"の可能性は低め*
視点はプレイヤーキャラ後方からの3人称視点で、また右スティックで動かさない限りは固定されているので、360°自由に移動できるタイプのゲームのな かでは酔いにくいと思います。市街地などで目標物を探すために、グリグリと回転させ過ぎると慣れないうちは少々来ますが、『ドラクエ8』でも同様でしたの で大抵の方はしばらくプレイしていれば(あるいは視点の回転を少なめに抑えれば)大丈夫なのではないでしょうか。

*目的達成の手段が幅広く、好きなように行動可能*
各ミッションの目的は敵の拘束から拠点の防衛、物資の奪取など様々用意されていますが、それを達成するための手段も様々です。敵と同じ乗り物でカムフ ラージュして潜入したり、目的破壊のために味方爆撃機の援護を頼める場合でも自分で道具を用意できればそれを待つまでもなく破壊できてしまったり。また味 方にも当然のように当たり判定があり、誤って(あるいは故意に)攻撃しようものなら四方の兵士から砲撃が飛んできたりします。移動手段も敵兵から奪うほか に、闇商店からの購入も可能です。ちょっと遊んだ限りでは自分の方法が唯一の方法に思えてしまうミッションなども、他人にプレイさせるとまた違った方法で 目的を達成したりするので面白いですね。自分だけでは何度プレイしても気がつかないミッションクリアの方法も、色々とあるのかもなぁと思わされます。

*干渉できる要素も多く、物体の動きもそれらしい*
その物体を壊せるだけの威力がある武器さえ手元にあれば、街灯でも車でも壁でも建物でも、かなりのものを破壊することが可能です。壊したからどうなると いうものでもないのですが、壊せることで全てのものが実際に存在しているような感覚は強くなりますね。壁を回らないと着けない目的地に、無理やり壁を壊し て侵入するという方法をとったりもできるので、全てが無意味というわけではありませんが、この要素はつい無意味な方向で楽しんでしまいがちです。
また物体の動きも物理エンジン云々とまではいかないまでも、かなりそれっぽい動きをしてくれます。車や装甲車などでぶち当たった物の壊れ方や倒れ方、そ うやって倒したものに車体が乗っかったときの車の傾き方や挙動などが、実際にそうなるだろうなぁと思わせるものになっています。車でがけっぷちまで間違っ て突進してしまい、あわててブレーキを踏んだときに車体が前のほうに傾きかけて落ちそうで落ちなそうで、バックでアクセルを踏み続けてどうにか持ち直して 戻れたときなどのホッとした感じなども、それっぽい動きだからこそ味わえるものだと思います。作戦時に貰ったばかりの装甲車を、封鎖バリケードに直撃させ て空に向かって垂直に立たせてしまい、キャタピラが空回りするためにどうにも利用できなくなったりする「おいおい!」な楽しみ方(?)も可能です。

*ミッション開始時や終了時の読み込みは長め*
ゲーム開始時やミッション開始時などに、20秒から30秒ほどの結構長めな読み込み時間が発生します。ミッションが始まってしまえば、広いフィールドを 縦横駆け回ってもほとんど読み込みは発生しないので、盛り上がってきたところで邪魔が入るということはありませんが。次々とミッションをこなしていこうと いう場合などは、少々気分が削がれてしまいますね。

*まとめ*
広い舞台で各勢力が色々と画策しているとはいえ、プレイヤーがミッションをこなさない限りは勝手に状況が変化することはありません。それゆえ、まずは自 由に色々と試せる楽しさがあります。プレイヤーキャラの体力もそれほどシビアに設定されていないようなので、アクションが苦手という方でも進めない事態に は陥らなくて済みそうです(これは選択キャラにもよると思いますが)。前述したように手段が幅広いので、各ミッションも"やらされている感"がほとんどな く、自発的にプレイヤーが考えて行動している気分にさせてくれます。またミッションクリアの契約金によるアイテム購入だけでなく、国宝や設計図といった報 奨金獲得アイテムの探索や、目的地までのタイムアッタックといったボーナス要素も多数用意されており、本筋以外の部分でも楽しめる作りになっています。
グラフィックは多少荒さを感じさせる部分もありますが、フィールドが広いうえに各物体の挙動がしっかりしているので、充分臨場感のあるものになっている と思います。目的地まで車で移動する際の風景なども、北朝鮮がこんな感じなのかはもちろん分からないのですが、なかなか異国情緒を楽しめるものになってい ますし。盗難車両をマフィアに売りさばくことができたり、クラクションを鳴らして味方に車の砲塔を任せたり、場合によってはなかなか気づかない要素も多数 ありそうですから、ゲームをじっくり堪能するなら説明書は一読したほうがよさそうです。
装甲車直立不動事件もそうですが、自由に動かせてくれるために発生する数々のトラブルや無意味な動作(司令官の前で意味もなく椅子に座ったり立ったりを 繰り返すなど)が面白く、笑ってしまう場面もまた多いゲームですね。設定は現実の国同士のものですが、ゲーム内での人物描写などはあくまでゲーム、フィク ション的なものになっています。舞台を限定したミリタリーアクションとしては、面白さや完成度はかなり高いタイトルではないでしょうか。

『マーセナリーズ』公式サイト

竜胆 / GameNews Watcher
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