| ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝 |
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| 作者 奇天 | |
| 2006/11/27 月曜日 11:03:56 JST | |
MMORPGファイナルファンタジーXIの3本目となる拡張ディスク「アトルガンの秘宝」が発売された。発売から1週間の狂想曲は、FFXIのいい部分と悪い部分を顕著に映し出した。正式サービスが始まってもうすぐ丸4年となるファイナルファンタジーXI。ネット上の悪評にもかかわらず、今も多くのプレイヤーがこの仮想世界へと通い続けている。 人との交流の魅力は他のMMORPGでも体験できるが、FFXIが他と比べて優れている部分を挙げるとしたならば、和製でありコンシューマ発であるがゆえに生み出された、操作性やグラフィック、ストーリーの面白さだろう。 過去発売された拡張ディスク「ジラートの幻影」は新ジョブ、新エリアが登場し、世界のバリエーションを大きく広げたのに対し、「プロマシアの呪縛」はストーリー性を強調するあまりプレイヤーに新たな楽しみを提供できなかった。 この「アトルガンの秘宝」はそうした経験を踏まえて、新ジョブ、新エリアを開放し、またプレイヤーに新しい楽しみを供給しようという試みがなされている。 新エリアへ行くためのクエストや新ジョブ獲得のためのクエストは、ジラートの時に人が集中して大変な騒ぎになったため、今回はかなり楽にクリアできるように設定されている。新ジョブは3種類とジラートよりも少ないが、それぞれに個性的で現時点ではどのジョブも魅力的だ。 また新エリアであるアトルガン地方は、これまでの世界とは隔絶した印象さえ受けるエリアで、ミッションの進行や新要素であるアサルトのために新エリアを歩き回ると久々に冒険している感触を覚えることができるだろう。 新要素のアサルトは短時間でできるので気軽に楽しめる。これまでのような何日縛りといったものとは違う新たな制限方法は評価に値する。 今後、チョコボ育成などの新要素が解放されていく予定で、概ねプレイヤーにとって満足度の高い拡張ディスクと言えるだろう。 こうしたゲーム自体の出来とは別にプレイヤーを苦しめたのが、発売日以来何日も続いた拡張コンテンツID登録の大混雑だ。拡張ディスクの発売を楽しみにしていた多くのプレイヤーが、発売当日登録できずに1日を怒りに満ちて過ごすこととなった。 ゲームメイカーは確かにものを作ることが本業だが、ネットゲームを運営することはサービス業である。その意味で、いかなる事情があろうと今回の件は大失態と言える。 以前から指摘していることだが、FFXIの最大の問題は開発・運営の立場とプレイヤーとの間の齟齬にある。プレイヤーの意見の大半は的を射たものではない が、それでもそんなプレイヤーときちんとコミュニケーションを取ろうとしなかったスクウェアエニックスが、FFXIの悪印象を招いたと断言できる。 ゲームの質はもちろん、サーバの安定度などで誇れるゲームであるにもかかわらず、プレイヤーからの不信は根強い。説明不足や告知なしの仕様変更、今回のようなトラブルでも想定できそうなものなのにこうした事態を招いてみたりと。 またFFXIのファンフェスタを開いたものの、日本ではなく北米で開催といったように、プレイヤーのコアを占める層をないがしろにしたまま、不信感を拭おうという努力もなく、アトルガンでも過去と同じ過ちが繰り返された。 オフラインゲームであればこうした姿勢でも問題なかっただろう。昔FFXIのプロデューサーがプレイヤーを指してオンラインゲーム特有のバージョンアップに慣れていないと発言したことがあったが、慣れていないのは作り手も同様であり、それは未だに改善されていない。 アトルガン自体の出来は悪くない。FFXIを辞めていった人にも戻ってみてはと言えるほどの内容だ。しかし、FFXIの抱える問題は改善されていないし、 ストレスなく遊べるゲームでもない。このゲームの宿唖と呼ぶと哀しすぎるが、それでもプレイしてしまう魔力もいまだ褪せていないのも事実だ。 |
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